オオケタデ

オオケタデ(タデ科)[大毛蓼]

全体に毛が多く、タデとしては大型なのでこの名がある。色が淡く花穂が垂れず毛の多いものをオオケタデ、花穂が垂れ下がり毛が少ないものをオオベニタデと区別してよぶこともあるが、変異が大きく、YListでは別名扱い。
中国~インド原産の1年草で、江戸時代には薬草や園芸植物として人家で栽培されていたが、それが逃げ出して野生化した。肥沃で適湿な河川敷や荒れ地などに生え、茎は直径2-3cmと太く、直立して節ごとに多くの枝を出し高さ1.5-2mにもなる。日本で見られるタデ科の草としては最も大きく、全体に斜上する白毛が多い。
葉は長い柄があって互生し、タバコの葉に似て大きく、中部の葉で長さ10-20cm、幅7-15cmの広卵形~卵形で全縁、先は鋭くとがり基部は円形~やや心形。柄とともに両面にビロード状の毛が多く、裏面に腺点がある。側脈は10-20対ある。上部の葉は披針形で基部はくさび形。托葉鞘は淡褐色で膜質、長さ1-2cmの筒形でときに上部が葉状となって開出し、縁毛がある。
花穂は円柱状で茎頂または葉腋から出て直立または先が垂れ、淡紅色~紅色まれに白色で長さ5-12cm、幅1-1.5cm。花被は直径約7mmで5深裂し、裂片は長さ3-5mmの楕円形。雄しべは7-8個で花被とほぼ同長か少し長い。雌しべは1個で花柱は2裂する。
果実は直径2.5-3.5mmの平たい円形(レンズ形)の痩果。黒褐色で光沢があり、花被に包まれる。
茎や葉、花穂を陰干しして煎じたものを疝気、解熱などに、生葉の汁は毒虫の虫刺されやウルシかぶれに用いる。また蛇毒の解毒にも効ありとされ、江戸時代に蛇毒を消すハプテコブラまたはハブテコブラという薬がポルトガルから入り、本種も同様の作用があるとしてそのままハブテコブラの名でよばれるようになったという話がある。素直には信じがたい話であり、猛毒のハブやコブラからの連想だろう。
オオイヌタデも在来種では大型となるが、花が白っぽく華やかさはない。
花期:8-11月
分布:帰化植物
撮影:2010.8.29 青森県三沢市
オオケタデ-2
節は膨れ、多くの枝を出す。 2006.9.23 青森県六ヶ所村

オオケタデ-3
花被は淡紅色~紅色で5裂する。 2010.8.29 青森県三沢市


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