オランダカイウ

オランダカイウ(サトイモ科)[和蘭海芋]

南アフリカ原産で、花卉として江戸時代の天保年間にオランダから渡来した帰化植物で高さ0.3-1mになる多年草。別名カラーといい、単にカイウともいわれ園芸植物として流通している。
カイウとは海芋で、海外から渡ってきた芋という意味。英名をカラーリリーといって、修道女の僧服のカラー(えり)にたとえてついたもの。ただし、学名上のカラー(Calla)はヒメカイウ属のことで、本種はオランダカイウ属(Zantedeschia)。
逸出して水路などで野生化しており、それほど多くは見ないが、今後の消長が気になるところである。園芸植物としてはいいが、日本の風景にはこの大ざっぱな植物はまったく似合わず、強い違和感を感じる。カイウといえば、野草愛好者なら日本の野生種であるヒメカイウを想起するはずで、ヒメカイウなら慎ましく花開き親近感が湧くが、絶滅危惧種であり見ることが難しくなった。
根茎から長い葉柄のある肉厚でつやがある大型の葉を出す。葉は広卵形で基部が心形となる。葉の間からサトイモ科特有の仏炎苞に包まれた肉穂花序を出し、黄色の小花を密生してつける。仏炎苞は純白でラッパ状に巻かれて上向きに開き、先は下向きに反り返る。花には芳香がある。果実は液果。エチオピアでは国花とされている。
花期:4-7月
分布:帰化植物
撮影:2011.5.5 東京都国分寺市


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