ラセイタソウ

ラセイタソウ(イラクサ科)[羅背板草]

夏の海岸を歩いていると、くしゃくしゃにしわが入った、一見作り物かと思うような質感の葉を持った植物を目にすることがある。それが本種で、ラセイタとは、羅紗〈ラシャ〉に似た毛織物で地合が薄く手触りのやや粗いものをいい、葉がそれに似ていることからこの名がある。ほかに似たものもなく、一度見ると忘れることができない強烈な印象を残すが、美しい花を咲かせるわけでもないので、名前を知る人はあまり多くないだろう。葉が厚くて細かいしわがあるのは、おそらく海岸の乾燥から身を守るために自ら適応していった結果なのだと考えられる。海岸の岩場に株立ちになって生え、高さ30-70cmになる多年草。葉は対生し、ゆがんだ広卵状楕円形で厚く、細かいしわがあってざらつく。雌雄同株で雄花序は下部の葉腋につき、雌花序は上部の葉腋につく。
花期:7-9月
分布:北(南部)・本(紀伊半島以北の太平洋側)
撮影:2013.8.18 青森県佐井村


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