リュウノウギク

リュウノウギク(キク科)[竜脳菊]

名は、葉や茎に竜脳(熱帯原産のリュウノウジュから採れる香料)のような香りがあることからついたもの。
日当たりのよい低山や丘陵地の岩場や崖地などに生え、高さ30-80cmになる多年草。キク科キク属の舌状花が白い野菊の多くは海辺に生えるが、リュウノウギクは珍しく山地に生える。細長い地下茎を出し、茎は細く上方でまばらに分枝する。
葉は互生し、長さ4-8cmの卵形~広卵形で通常3中~浅裂する。裂片に大きな鋸歯があり、基部はくさび形になり短い葉柄に流れる。表面は短毛があり裏面は丁字状毛が密生しやや灰白色を帯びる。
枝先に直径2.5-5cmの頭花を1つずつつける。舌状花は雌性、白色で盛りを過ぎるとやや淡紅色を帯びる。筒状花は両性で黄色、先に5歯がある。花床には鱗片はない。総苞は半球形で長さ7mm、総苞片は同長で3列、外片は線形で鈍頭。
果実は長さ1.8mmの倒卵状円柱形の痩果。冠毛はない。
福井県から鳥取県の海岸沿いには、4倍体(2n=36)で全体に大きく、花付きもよいワカサハマギクが分布する。
西日本の海辺に生えるノジギクは花も葉もよく似ているが、葉が5裂するものが多く、基部が切形(つけ根が横に直線状になる)か心形になることで見分けることができる。
花期:10-12月
分布:本(宮城・新潟県以西)・四・九(宮崎県)
撮影:2011.11.3 静岡県東伊豆町
リュウノウギク-2
葉は普通3中裂する。 2011.11.3 静岡県東伊豆町


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