セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ(キク科)[背高泡立草]

名は背の高いアワダチソウの意。アワダチソウとはアキノキリンソウのことで、果期のモコモコとした姿が泡立っているように見えることからついたもの。別名セイタカアキノキリンソウという。北九州では閉山した炭鉱跡にはびこり閉山草とも、ベトナム戦争の頃に殖えたのでベトナム草ともいわれた。
北アメリカ原産の多年生の帰化植物。明治時代に観賞用に移入されたものが、戦後になって河川敷や空き地を舞台として西から東へ急速に広がった。花の少ない晩秋に咲くので、養蜂業者が全国に広めたのではないかともいわれる。生態系被害防止外来種であり、重点対策種指定。さらに日本生態学会が定めた日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている。
茎は円柱形で紫褐色を帯び、高さは0.5-2.5m、根茎と種子で猛烈な勢いで殖える。根茎は地中を広く横走し、先にロゼットをつくって越冬する。茎や葉には硬い短毛があってざらつく。
葉は多数が密に互生し、長さ6-12cm、幅1-2cmの披針形で縁に低い鋸歯があるかまたは全縁、3脈が目立ち、先はとがる。縁は下面に向かって反り、両面に短毛がある。
小さい頭花を多数総状につけた枝が開出し、全体で長さ15-50cmの大きな円錐花序をつくる。頭花は直径3-6mmで花柄の枝の上面に偏ってつく。縁の舌状花冠は10個ほどあり、舌状部は長さ3-4mmで雌性。花柱は先が2裂して裂片は糸状。中の筒状花冠は両性で花柱の裂片は長楕円形で扁平。舌状花・筒状花とも結実する。総苞は長さ3-5mmの円筒形で総苞片は線形で3-4列。
痩果は細毛があり、長さ1mmの円柱形で稜がある。冠毛は汚白色で長さ3-3.5mm。
他の植物の生育をコントロールする作用(他感作用=アレロパシー)をもち、それが繁殖に有利に働く。一時は花粉症の元凶といわれたが、虫媒花であることが分かり、現在では疑いが晴れている。真犯人は同時期に殖えていたブタクサオオブタクサであった。
オオアワダチソウは似ているが、花期が重ならず、茎が無毛なので間違うことはない。
花期:10-11月
分布:帰化植物
撮影:2002.10.20 青森県八戸市
セイタカアワダチソウ-2
頭花は思いのほか美しい。舌状花は細い。 2016.10.20 神奈川県三浦市

花後のセイタカアワダチソウ
果期の泡立つような綿毛。 2019.11.29 横浜市栄区

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