セイヨウノコギリソウ

セイヨウノコギリソウ(キク科)[西洋鋸草]

園芸植物として導入され、野に広がったヨーロッパ原産の多年草。 茎は直立して硬く、高さ0.3-1mになり、北日本や標高の高いところの草地道端などに多い。地下茎は横走して新苗をつくって殖える。全体に縮れた軟毛が生える。
葉は互生し、根生葉は長柄があるが、茎葉は無柄で軟らかく、長さ6-9cmの長楕円形~線状楕円形。2-3回羽状に深裂し裂片は線形、両面に軟毛がある。
上部の枝先に散房状に頭花が密集した花序をつくる。頭花の直径は3-5mm、総苞は円筒形で軟毛があり、総苞片は覆瓦状に3列に並び、外片は長楕円形で外面に短い軟毛があり縁は膜状。頭花は中心の両性の筒状花多数と回りの雌性の舌状花5個からなり、舌状部は長さ2mmのほぼ円形で先にごく浅く円い3歯があり、白色~淡紅色。筒状花は黄褐色。花床には膜質の鱗片があり、果時には膨れて円錐形となる。筒状花も舌状花も結実する。
果実は無毛、扁平な長さ1.5mmの倒披針状長楕円形の痩果。冠毛はない。
ヤロウとよばれ、花や葉はハーブティーとする。薬効があり、全草を健胃や消炎などに用いる。
よく似たノコギリソウは葉が厚くて硬く、幅も狭く櫛の歯状に1回だけ中~深裂する。花床は果時にもあまり伸びない。
花期:6-9月
分布:帰化植物
撮影:2004.9.25 岩手県種市町
セイヨウノコギリソウの花
舌状花の先は浅く円い3歯がある。 2015.9.6 岩手県八幡平市

セイヨウノコギリソウの葉
最終裂片は線状。軸に縮れた毛がある。 2018.10.24 横浜市南区

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