センボンヤリ

センボンヤリ(キク科)[千本槍]

秋に出す閉鎖花と花茎がたくさんの毛槍に似ていることからこの名がある。春に咲く花の舌状花の背面が紫色を帯びるので別名ムラサキタンポポという。
日当たりのよい里山の草地や樹林下に生える多年草。
この植物は他とはちょっと変わっていて、春には小さくかわいらしい花を、秋には春とはまったく形の違った花をつける。春に咲く花は、ロゼット状の葉の間から高さ5-15cmの花茎を伸ばし、直径1.5cmほどで1列の舌状花と中心部の筒状花からなる頭花をつける。 舌状花は白色で裏面は紫色を帯び、先に3歯があり、舌状部の基部には小さい2裂片がある。葉は3角状卵形で縁に欠刻があり、裏面にクモ毛が密生して白い。
一方、秋には高さ30-60cmの長い花茎を何本も伸ばし、その先に舌状花のない筒状花のみからなる蕾のような状態の花をつけ、そのままで結実する。このような花を閉鎖花といい、先に記したようにこれが名前の由来となっている。花茎は枝を分けず、線形の小さな苞葉が多数ある。総苞は長さ約1.5cm。葉は長さ10-16cm、幅3-4cmの倒卵状長楕円形で羽状に中裂する。
果実は長さ6mmの痩果で、冠毛は長さ1-1.2cmで淡褐色。
花期:4-6月と9-11月
分布:日本全土
撮影:2000.5.7 青森県八戸市
センボンヤリ-2
春型のセンボンヤリ。 2008.4.28 山梨県大月市

センボンヤリ-3
秋型のセンボンヤリ。 1999.9.18 岩手県大野村


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