シモツケ

シモツケ(バラ科)[下野]

名は、下野国(現在の主に栃木県)産のものが古くから栽培されていたことによる。そこに多く自生していたからとかそこで発見されたからとも。草本のシモツケソウと対比して、キシモツケ(木下野)ともいう。
山地の日当たりのよい草地や礫地に生える落葉低木で、株立ちになって高さ0.3-1mになる。葉の形や毛の多少、花の色など、形態的な変異が多い。美しいので庭でよく栽培され、生け花の材料としてよく使われる。樹皮は暗褐色で縦に裂けてはがれる。
葉は互生し、長さ3-8cm、幅2-4cmの狭卵形~広卵形で縁に不揃いの重鋸歯があり、先は鋭くとがり、基部は円形~くさび形。雄しべは花弁より長い。裏面は淡緑色~粉白色で無毛または脈上に短毛が密生し、長毛がわずかに散生する。葉柄は有毛。
本年枝の先の半球形の複散房花序に淡紅色~濃紅色の花を密につける。花は直径3-6mm、花弁は長さ2.5-3.5mmの広卵形~円形。雄しべは25-30個で花弁より長い。雌しべは5個。萼の内面に縮れた短い軟毛がある。
果実は長さ2-3mmの卵形の袋果で5個集まってつく。表面に光沢があり、頂部に花柱が残る。9-10月に熟し、裂開して細かい種子を散らす。
シモツケソウはよく似ているが、草本で葉は羽状複葉なので区別は容易。
花期:5-8月
分布:本・四・九
撮影:2016.6.6 神奈川県横須賀市
シモツケ-2
2006.7.23 岩手県久慈市

シモツケ-3
雄しべは花弁より長い。 2008.8.5 新潟県上越市

シモツケ-4
花の色は濃いものから純白のものまでさまざま。 2010.8.22 岩手県陸前高田市

シモツケソウに戻る マルバシモツケに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。