スズメノテッポウ

スズメノテッポウ(イネ科)[雀の鉄砲]

別名スズメノマクラヤリクサといい、標準和名も別名も細長い円柱形の花序を鉄砲や枕、槍に見立てたもの。茎を引き抜いた中空の葉鞘は子供が草笛として吹いて遊んだものだが、これを鉄砲(火縄銃)に見立てたという説もある。英名はfoxtail、属名はAlopecurusで、どちらも小穂をキツネの尻尾に見立てた。北東アジアから入った史前帰化植物。
春に田起こし前の水田にゲンゲなどとともに普通に生え、茎は基部で曲がり斜上して高さ20-40cmになる無毛の1~2年草。
葉は扁平で白緑色、長さ5-15cm、幅1.5-4mmの線形で先は垂れない。葉舌は白い膜質で高さ2-5mm。
花序は長さ3-8cm、幅2.5-4mmの細い円柱形で直立し、柄はきわめて短く、多数の小穂をびっしりと密集してつける。小穂は淡緑色、長さ3-3.5mmの広卵形で1小花からなる。左右から扁平で基部に関節があり、熟すと小穂ごと柄から落ちる。苞穎は膜質、卵状披針形で3脈があり鈍頭、中脈に白い毛がある。護穎は苞穎とほぼ同長で5脈があり鈍頭、その中脈は長さ約3mmの芒となり、細くて僅かに小穂の外に出る。内穎は退化してない。雄しべは3個、葯は長さ0.6-1mm、葯は初め淡黄色、花粉を出した後に橙色~黄褐色に変わる。
道端や畑など乾いたところに生え、小穂が長さ2-2.7mmと短いものをノハラスズメノテッポウ、水田などの湿地に生えるものを(狭義の)スズメテッポウとして分けることがある。
関東地方以西に生えるセトガヤはしばしばスズメノテッポウと混生し、丈は25-60cmと高く、葉の幅は5-8mmあり、花序は太く幅4-8mm、小穂は長さ4-7mmで芒は長さ5-7mm。葯は白色。オオスズメノテッポウは匐枝を伸ばして殖える外来の多年生牧草で、花序の幅は0.6-1cm、葯は長さ2-3mm。
花期:4-6月
分布:北・本・四・九
撮影:2004.5.8 埼玉県東松山市

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