シャガ

シャガ(アヤメ科)[射干]

名は、ヒオウギの漢名を射干(生薬名「ヤカン」)といい、誤って本種にその音読を充て「シャカン」といったものが転訛したという。中国から移入されたものが野生化して繁殖したものといわれ、3倍体なので種子はできないが、根茎をはわせ、長い走出枝を出して栄養繁殖で殖える。よく殖えるので土留めを兼ねて斜面に植栽され、常緑で冬でも葉が青々としているので各地の庭園でもよく植えられている。
人里に近い薄暗い林内に群生する多年草で、花茎の高さは30-70cmになる。
葉は2列に並び、長さ30-60cm、幅2-3.5cmの剣形、常緑でやや肉質、光沢がある。
花茎は上部で2列に枝を互生して直径5-6cmで淡白紫色の花を多数つける。花は一日花で朝咲いて夕方しぼむが、次々と咲くのでなかなか華やか。3個の外花被片は倒卵形で縁が細かく切れ込み、橙黄色の斑点がとさか状の突起となり、それを青紫色の斑点が囲む。3個の内花被片はやや小型で長楕円形、先は2浅裂し、裂片の先は浅く切れ込み、斑点はない。花柱は3分岐して裂片の先は2裂してさらに細裂し花弁のように見える。雄しべは3個で分岐した花柱の下側に沿ってつく。
日本のものは果実は実らないが、中国では結実し、蒴果で種子は多数。
同属のヒメシャガは高さ30cm以下で、葉は冬には枯れ、花は淡紫色なので間違うことはない。
花期:4-5月
分布:本・四・九
撮影:2015.4.28 神横浜市南区
シャガ-2
シャガの花 2011.5.4 東京都奥多摩町


林床を埋めるシャガ。 2005.5.2 埼玉県滑川町

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