シャク

シャク(セリ科)[杓]

別名をコジャクという。名の由来については不明だが、一説に「サク」の転で、神事に使う赤米(さくまい)にシャクの果実が似ているからという。もう一つの説は、東北地方では昔からオオハナウドのことをサクといい、それに似て小型であることからシャクのことをコシャクまたはコジャクといっていた(別名はまさにそのとおり)ものが「小」が取れてシャクになったという。
しかし、東北地方で「サク」といえば普通はオオハナウドではなく、エゾニュウのことを指し、特に秋田県で山菜として人気が高く、よく利用されている。
流れの近くなど湿り気の多い山野に多く、茎は上部で分枝し高さ0.8-1.5mになる多年草。根茎は肉質で太い。
葉は軟らかく、互生して長い葉柄があり、2-3回3出羽状複葉で細かく切れ込み、先は尾状に伸びてとがる。裏面脈上に剛毛がある。
枝先に複散形花序を出して小さな白い花をつける。セリ科では珍しく春に花を開く。総苞片はなく、小総苞片は数個あり、線形~披針形で下を向く。花柄は4-15個。花弁は5個で周辺花の外側の1-2花弁はほかよりも大きい。雄しべは5個で葯は白色、花柱は短く、外側に曲がる。萼歯片はない。
分果は無毛で長さ7-8mmの狭卵形で先がとがり、黒熟する。
葉をもむとセリのようなよい香りがするが、若い芽出しのときのものを摘んで山菜として利用する。昔は近所の人と一緒に自分もよく採って食べた。1か所で大量に採れるが、採りすぎないようにしたい。
花期:4-6月
分布:北・本・四・九
撮影:2005.5.29 岩手県九戸村
シャク-2
枝先に複散形花序をつける。 2017.5.1 神奈川県葉山町

シャク-3
周辺花の外側の1-2花弁はほかよりも大きい。
2017.5.1 神奈川県葉山町

ムラサキケマンに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。