シャリンバイ

シャリンバイ(バラ科)[車輪梅]

名は、枝葉が輪生状に出てウメの花に似た白い花を咲かせることからついたもの。
シャリンバイの仲間は葉の形や縁の鋸歯などで区別されることもあるが、その変化が連続的なので、YListでは区別していない。ここではYListの考え方にしたがう。画像のものは葉が円く、樹高が低いマルバシャリンバイとよばれるタイプ。
本来は海岸の岩場などに生育するものだが、排気ガスに強く刈り込みにも耐えるので、街路の植え込みや庭園に植栽されることも多い。
海岸の岩場や沿海の山地に生え、枝は車輪状に出て高さ1-4mになる常緑低木~小高木。若枝は褐色の軟毛があるがのちに無毛となる。
葉は長さ0.5-2cmの柄があり、枝先に輪生状に密に互生する。質が厚く表面は濃緑色で光沢があり、長さ4-10cmの長楕円形~倒卵形で浅い鋸歯がまばらにあるかまたは全縁で裏側にわずかに反り返り、先は鈍頭または鋭頭、基部はくさび形~切形。裏面は淡緑色で網状の葉脈がよく目立つ。両面とも初め毛があるがのちに無毛となる。
枝先の円錐花序に白色で直径2cmほどの5弁花を多数つける。花弁は長さ1cmの倒卵形で先は円い。萼片は長さ4-5mmの卵状3角形で鋭頭。萼や花序に褐色の軟毛が密生する。雌しべの花柱は3個、雄しべは多数あり、花粉が出ると花糸が赤みを帯びる。
果実は直径0.8-1.2cmの球形のナシ状果で、あずき色を経て10-11月に白粉をかぶった紫黒色に熟し、頂部に萼片の落ちた跡が残る。種子は直径7-8mmの球形。
葉の長いタイプのシャリンバイはタチシャリンバイともよばれ、樹高が高くなり、樹皮や材に含まれるタンニンは大島紬の染色に用いられる。
花期:3-6月
分布:本(宮城・山形県以南)・四・九・沖
撮影:2008.5.1 神奈川県横須賀市
シャリンバイの果実
まだあずき色の果実。 2015.10.20 神奈川県横須賀市

シャリンバイの果実
黒く熟した果実。 2016.11.29 神奈川県横須賀市


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。