ショカツサイ

ショカツサイ(アブラナ科)[諸葛菜]

名は、中国三国時代の諸葛孔明が、陣中の野菜不足を補うためにこの種に近いものを栽培させたという故事による。
中国原産の帰化植物で、江戸時代に観賞用に導入され、昭和に入ってから再度渡来し、「紫金草」の名で広く栽培されたことから戦後になって東京都内から野生化が目立つようになった。
繁殖力が強く我が家では庭一面に生え、確かに華やかなのだが、邪魔なので花の後はすぐ抜き取っている。
全草ほぼ無毛の1~2年草で、道端などで普通に見られ、高さ20-60cmになる。
葉は互生し、根生葉と下部の葉は羽状に頭大深裂し、基部は心形。中部より上の葉は長さ3-8cm、幅1.5-3cmの長楕円形で基部は耳状になって茎を抱く。縁に不規則な粗い波状の鋸歯がある。下面は白っぽい。
茎頂に淡紫色~紅紫色で直径2-4cmの十字形花を総状に10-20個平開する。花弁は直径2-3cmと大きく、萼も花弁と同じ色。雄しべは6個で葯の先はとがってやや反り返る。
果実は長さ7-10cmの長角果で4稜があって開出斜上する。熟すと裂開して種子を散らす。種子は黒褐色~淡褐色で長さ2.5mmの長方形、網目状の凹凸がある。
若い葉や茎は、苦いので水にさらして食べる。
牧野富太郎博士がオオアラセイトウと名付け、その後ショカツサイ、ムラサキハナナシキンソウ、ハナダイコンなどと多様な名前でよばれるようになっている。ハナダイコンは同じアブラナ科の帰化植物であるハナスズシロ(Hesperis matronalis L.)の別名でもあり、混乱を避けるためにはこの名前は使わないほうがよい。
茎に白毛が密生する変種をケショカツサイという。
別名のハナダイコンと名前と姿が似ていることもあってか、ハマダイコンと混同している人もいる。ハマダイコンは海岸の砂地に生え、花の色が薄く花弁の基部は白色。果実は数珠状のくびれがあり、先は嘴状で熟しても裂開しない。
花期:3-5月
分布:帰化植物
撮影:2008.3.23 東京都国立市
ショカツサイ-2
2015.4.12 横浜市南区

ショカツサイ-3
2017.3.31 横浜市中区

ショカツサイ-4
花色の特に濃いもの。2017.4.26 横浜市戸塚区

ショカツサイ-5
単なる色抜けではなく、純白の花をつけるものもまれにある。
2017.4.26 横浜市戸塚区


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