シュウカイドウ

シュウカイドウ(シュウカイドウ科)[秋海棠]

名は漢名の「秋海棠」をそのまま音読みしたもの。漢名はカイドウに花の色が似て、秋に咲くことからついたものか。
中国南部~東南アジア原産の多年草で、江戸時代寛永年間(1624-1644)に渡来したベゴニアの仲間で、今も観賞用に栽培されている。西日本の人家近くの湿った樹林内などに野生化している。上の画像の株は、法面に生えて垂れ下がって咲いていたもの。
地下に球形の塊茎があり、茎は多汁で軟らかく、緑色でしばしば赤色を帯び、上方でよく分枝して高さ40-80cmになる。
葉は互生し長い柄があり、長さ8-15cmの卵状心形で掌状脈がある。先はとがり、基部は左右非対称な心形で縁に不揃いの細かい鋸歯がある。
茎頂から長い花柄を垂れ下げ、淡紅色の花を多数つける。雌雄同株で同一の花序に雄花と雌花が混在して咲く。初め多くの雄花が咲き、のちに雌花が咲く。雄花の外花被片(萼片)は2個で大きく、淡紅色の花弁状。2個の内花被片(花弁)も淡紅色だが小さい。雄しべは多数で花糸は合着して短い柄となる。雌花は少数、2個の花被片がある。子房に3稜があり、上部は広く張り出す。花柱は3個で柱頭は2裂する。
果実は蒴果で3翼があり、うち1翼が特に張り出して目立つ。種子はごく小さい。秋に葉腋についた小さい無性芽が地面に落ちて新苗となる。花が白いものもあり、そちらは葉裏に赤い筋が入る。
以前は開花期に全草を採取し、健胃薬とした。茎葉にはシュウ酸やベゴニンなどを含み、多食すると胃腸のだだれ、腎炎などの症状が出る。皮膚病には茎や葉をすりつぶして塗布するとよいという。
花期:8-10月
分布:帰化植物
撮影:2010.10.16 東京都青梅市
シュウカイドウ-2
2006.9.15 東京都八王子市


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