タニジャコウソウ

タニジャコウソウ(シソ科)[谷麝香草]

山地の谷間に生える多年草で、茎は直立してから斜上し、高さ0.5-1mになる。茎に粗い開出毛があり、しばしば紫色を帯びる。環境省第4次レッドリストから準絶滅危惧(NT)。
葉は対生しやや薄く、長さ8-15cm、幅2.5-5cmの広披針形~狭倒卵状長楕円形で基部はやや耳状にくびれ、長さ0.5-1cmの柄があり、先は尾状に鋭くとがる。縁には鋸歯があり、両面、特に脈上に斜上する毛がある。
花は長さ3-4cmと葉柄より著しく長い柄の先に1-3個つき、萼は10脈があり、花時には長さ7-8mm、果時には長さ1.5-1.8cmの球状の鐘形となる。花冠は長さ3.5-4cmの紅紫色で太い筒状。開口部は唇形で、下唇は長く伸びて3裂し、中央裂片は大きい。雄しべは4個で下側の2個は長く、葯室は端が翼状になる。雌しべは1個で花柱は先が2裂する。上の画像の株は花の色がやや薄めでジャコウソウに近く、典型的なものではないと感じている。初め見たときはジャコウソウかと思ったが、花柄が長いことと三浦半島にはジャコウソウが分布しないことからタニジャコウソウで納得した。果実は宿存した萼に包まれた4分果で、長さ約1cmの扁平な楕円形。
同属のジャコウソウの花柄は短く、長さ0.2-1.2cm。花の色は淡紅紫色で花冠は長さ4-4.5cmと一回り大きい。
花期:9-10月
分布:本(関東南部以西)・四・九
撮影:2017.9.29 神奈川県葉山町
タニジャコウソウ-2
長い花柄の先に花がつくのがシャコウソウとの相違点。

タニジャコウソウの葉
葉先は尾状に長く伸び、基部はやや耳状に張り出した心形。

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