タシロラン

タシロラン(ラン科)[田代蘭]

名は、最初長崎で田代善太郎が発見したのを記念してつけられたもの。1957年に横須賀市の鷹取山で発見されたものに初めタカトリランの名がつけられたが、タシロランと同種とされた。その後関東南部にとどまらず、じわりと分布を北上させ、関東北部でも見つかるようになったのは地球温暖化が関係しているのかもしれない。
環境省準絶滅危惧(NT)であるが、今や三浦半島ではそう丹念に探さなくても見るチャンスは多い。2017年は関東南部ではあちこちで林立する多数のタシロランが見られた。豊作の年とそうでない年があるのかもしれない。
よくギンリョウソウを見て薄気味悪いという人がいるが、林立するタシロランのほうが数倍気味悪い。
暖温帯の常緑樹林内に生える多年生の菌従属栄養植物。塊茎から細い地下茎が地中をはい、途中と先端に球状の塊茎をつくって殖える。茎は白茶色で、塊茎から出て高さ20-50cmになる。
膜質の鞘状葉が数個、茎にまばらにつく。
総状花序に長さ1-1.5cmの白色花を数多くつける。苞は長さ0.8-1.2cmの広披針形で膜質。萼片と側花弁は長さ8-9mm。萼片は狭披針形、側花弁は長楕円状披針形でいずれも先はとがる。唇弁は蕊柱の基部につき、萼片と同長の広卵形でほぼ全縁。唇弁の背面が著しく膨れ、内面の中央付近に紅紫色のとさか状突起が2条ある。距は長さ4-5mmの長楕円形で太い。蕊柱は短く、柱頭は幅広い。葯は肥厚して背面に2室あり、各室に1個の粉質の花粉塊を入れる。
果実は長さ0.8-1cmの楕円形。
花期:5-7月
分布:本(栃木県以南)・四・九・沖
撮影:2017.7.6 横浜市戸塚区

花は白く、あまり開かない。唇弁に赤紫色の斑点がある。


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