タウコギ

タウコギ(キク科)[田五加木]

名は、田ん「ぼに生え、葉の各裂片の柄に翼がついている様子がウコギに似ていることからついた。
休耕田やあぜ道など湿ったところに生える1年草。昔は水田の厄介な雑草としてはびこっていたというが、除草剤の普及により最近はあまり見られない。代わりに北アメリカ原産の帰化植物で同属のアメリカセンダングサが多く見られるようになった。
茎は太く無毛で稜はなく、分枝して高さ0.3-1mになる。
葉は有柄で対生し、長さ5-13cmで3-5深裂し、裂片は卵状披針形で縁に鈍鋸歯があり、頂裂片が大きい。葉柄にやや翼がある。
茎の先や葉腋から出る小枝の先に黄色の頭花を上向きに1個つける。直径7-8mmで全て筒状花からなり、果時には直径2.5-3.5cmになる。外側の花床の鱗片は長楕円形。筒状花冠は長さ4-4.5mmで先に4歯がある。総苞片は葉状で1列、5-10個が放射状につき、倒披針形で花後1.5-4.5cmになる。
痩果は扁平で長さ0.7-1.1cm、幅2-2.5mmのくさび形、縁と面の中肋に小さい下向きの刺がある。刺状の冠毛は長さ3-4mmでふつう2個。
全草を乾燥させたものを煎じて血尿、血便、胃潰瘍などに服用する。タンニンやフラボノイドが含まれ、明治37年(1904年)に結核の特効薬として一大ブームになったが、効果がなかったのかすぐブームは去ったという。
北海道と東北地方の湿地には、痩果が長さ4.5-5.5mmと短いエゾノタウコギも分布する。
花期:8-10月
分布:日本全土
撮影:2002.9.16 青森県三沢市

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