トウキ

トウキ(セリ科)[当帰]

名は中国産の当帰を音読みしたものだが、中国の当帰は本種とは別種のカラトウキとよばれているもの。別名ニホントウキという。古くは山芹(やまぜり)といっていたようだが、現在の標準和名でヤマゼリといえば別種。
山地の渓流の岩場や崖地に生える無毛の多年草で傷をつけると強い匂いがある。根茎は太く、茎はしばしば紫色を帯びて多く枝を分け、高さ20-80cmになる。
葉は互生し、1-3回3出羽状複葉。小葉は長披針形~長卵形でさらに不規則に2-3裂し、縁にとがった鋸歯があり、先はとがる。質は厚く、表面は濃緑色で光沢があるのが大きな特徴。
茎頂に複散形花序を出し、白色の小さな花を多数つける。大散形花序の枝は20-30本程度。花序に総苞片はないか、あっても1個程度。小総苞片は線形で数個ある。萼歯片はない。花弁は5個で内側に曲がる。
果実は扁平な長楕円形。分果は長さ4-5mm、幅1.2-2mmで背隆条は狭い翼状。油管は各背溝下に3-5個、合生面に8-10個ある。
薬用として栽培され、秋に根を掘って陰干ししたものを生薬名「当帰」といって、他の生薬と配合して浄血、強壮、鎮静などに用いる。乾燥した茎葉は浴湯料として用いる。しもやけには葉の煎液を塗布する。
東北地方と北海道の低山~高山に分布する小葉や裂片が広いものをミヤマトウキ(イワテトウキ)という。
花期:6-8月
分布:本(中部地方~関東地方)
撮影:2019.6.21 新潟県十日町市
トウキの花序
2019.6.21 新潟県十日町市

トウキの葉
葉の表面に光沢がある。 2019.6.21 新潟県十日町市

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