ツルカノコソウ

ツルカノコソウ(スイカズラ科)[蔓鹿子草]

カノコソウに似ていて、つるを伸ばして殖えることからこの名がある。
山地や丘陵地の湿った日陰に群生する多年草。茎は太くて軟らかく中空、直立して高さ20-40cmになる。
神奈川県では、少し自然度が高い湿ったところにごく普通に見られる。カノコソウやオミナエシに近いものだと説明しても、どちらも見たことがないという人も多く、花期も違うのでピンと来ないようだ。
花が盛りを過ぎるころ、細い走出枝を四方に伸ばし、先に新苗をつくって殖える。新苗が活着すると走出枝自体は枯れる。
葉は対生し、羽状複葉で小葉は1-3対。小葉には波状の鋸歯がある。走出枝につく葉は分裂しない。
茎頂に集散花序をつけ、長さ幅とも2-3mmの白い小花を密につける。苞は線形。花冠はときにわずかに赤みを帯び、漏斗形で先が5裂して平開する。萼は花時には歯が内に巻いて小さいが、花後に伸びて冠毛状の刺毛となる。雄しべは3個で花冠から突き出ない。雌しべは1個で柱頭は3裂する。
果実は長さ2-2.5mmの扁平な狭卵形の痩果で背面に1脈、前面に3脈がある。タンポポに似て白色の羽毛状になる長さ6mmほどの萼歯が伸びてできた冠毛があり、種子は風に乗っせて運ばれる。
花期:4-5月
分布:本・四・九
撮影:2008.4.28 山梨県都留市
ツルカノコソウ-2
花はわずかに赤みを帯びる。2017.4.3 神奈川県横須賀市


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