ウグイスカグラ

ウグイスカグラ(スイカズラ科)[鶯神楽]

名の由来は「鶯隠れ」の意で小枝が密生した状態を表したものとの説、ウグイスが鳴き始めるころに花が咲くからという説、鶯カクラ(狩座)の転で、ウグイスを狩るところという説、ウグイスが飛び跳ねながら花や実をついばむ姿を神楽の舞に見立てたとの説などがあるが、定説はない。
青森県には分布しない植物なので、おおかたの図鑑に「北海道南部に分布」と書いてあることがにわかには信じられなかった。闇雲に疑うわけにもいかず、調べて見たら函館山にあるという記述を「函館市史」に見つけた。市史に書いてあるならそうなのだろうと一応納得した。
日当たりのよい山野に普通に生える落葉低木で、多数の細い枝を分けて高さ1.5-3mになる。庭に植栽されることも多い。樹皮は灰褐色で縦に薄くはがれる。若枝は赤褐色を帯びる。髄は中実。
葉は対生し、長さ2-7cm、幅1-3cmの広楕円形~倒卵形で全縁、基部は広いくさび形、先は急にとがる。若葉以外は両面ほぼ無毛で裏面は白っぽい。若葉の縁には暗紅紫色の縁取りがある、葉柄は長さ2-4mm。徒長枝では対生する葉の基部の托葉が発達してつば状に合着し、落葉後も枯れて残る。
葉の展開と同時に本年枝の葉腋から長さ1-2cmの細い花柄を出して、淡紅色の花を普通1個、まれに2個下向きにつける。苞は線形。花冠は長さ1-1.5cmの細い漏斗形で、先は5裂し裂片は平開する。雄しべは5個、雌しべは1個で花冠の外に突き出る。萼片は微小で平開する。
果実は直径1-1.5cmの楕円形の液果で、5-6月に赤熟し食べると甘い。種子は1個で長さ4-5mmの楕円形。
白花をつける品種をシロバナウグイスカグラという。
ヤマウグイスカグラは、葉や枝、花柄に毛が多い。毛の多少は連続的でそれ以外に目立った違いがないとしてウグイスカグラと区別しない見解もある。
山地~深山に生えるミヤマウグイスカグラは、枝や葉柄、花筒、果実などに著しい腺毛が生える。
花期:3-5月
分布:北(南部)・本(岩手県以南)・四・九
撮影:2006.3.26 東京都府中市
ウグイスカグラ-2
雌しべは長く、雄しべとともに花外に突き出る。
2006.3.26 東京都府中市

ウグイスカグラの果実
ウグイスカグラの果実(液果)。 2016.5.18 横浜市緑区

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