ヤブニンジン

ヤブニンジン(セリ科)[藪人参]

葉がニンジンに似てやぶに生えることからこの名がある。全体がヤブジラミに似て果実が細長いことから別名ナガジラミという。
山野のやぶなどの日陰に生える2年草で、茎は直立して少し枝分かれし、高さ30-70cmになる。全体に毛がある。
根生葉は長い柄があり、質は薄く軟らかく、3角状で2-3回3出羽状複葉、長さ7-30cm。小葉は卵形で先がとがり、葉柄の基部は鞘状。両面に毛があり、裏面は淡白色で縁に粗い鋸歯がある。茎葉は無柄。
小花柄は初めはうなだれ、しだいに上を向く。茎頂にまばらな複散形花序を出し、同じ小花序に雌しべが退化した雄花と両性花を混在し、小花序の中央に雄花を、周りに両性花をつける。花弁は白色で5個あり、縁は内側に曲がる。総苞片はないはあっても少ない。
果実は細長い棍棒状で長さ1.8-2cm、幅1.5mmほど、下部は尾状に細まり、隆条に上向きの伏毛が1列ある。動物に付着して運ばれる。
深山に生え、全体に毛が少なく、葉の裂片が狭くて先がとがるものをミヤマヤブニンジンという。
ヤブジラミと似ているが、ヤブジラミは花期が5-6月で遅いこと、果実が卵状長楕円形であること、葉の裂片が狭いことで区別できる。
花期:4-5月
分布:北・本・四・九
撮影:2017.4.13 神奈川県逗子市
ヤブニンジンの花
周りの花が両性花で 中心部が雄花。 2011.5.22 青森県六ヶ所村

ヤブニンジンの果実
果実は細長く、表面の刺毛で動物にくっついて運ばれる。
2016.4.20 神奈川県三浦市


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