ヤハズエンドウ

ヤハズエンドウ(マメ科)[矢筈豌豆]

名は、小葉の先は矢筈状にへこむことからついたもの。別名カラスノエンドウとよばれ、その由来は、実がカラスに似て黒いからとも、実が人間が食べるエンドウより小さく、同属のスズメノエンドウよりも大きいからともいわれる。この別名のほうが一般になじみ深い。
日当たりのよい道端や草地など普通に見られるつる性の2年草。茎は4稜があり有毛で、根元から分枝して高さ50-90cmになる。
葉は互生し羽状複葉で、小葉は4-8対(8-16個)あり、長さ2-3cmの狭倒卵形で先が矢筈形にへこむ。先は分枝する巻きひげとなり、他の草などに絡みついて伸び上がる。巻きひげは先端部の小葉が変化したものと考えられている。托葉の中央部に黒っぽい蜜腺(花外蜜腺)が1個あり、よくアリがへばりついている。
葉腋に紅紫色で長さ1.2-1.8cmの蝶形花を1-3個つける。鮮やかな紅紫色のマメ科特有の蝶形花はよく目立ち、雑草扱いされているがその美しさは捨てがたいものがある。
花後に細長い豆果をつくり、乾燥すると果皮がねじれて中の種子を音を立ててはじき飛ばし、自らは夏までに枯れてしまう。豆果は真っ黒で長さ3-5cmの広線形、斜上してつく。種子は茶褐色で普通5-10個入っている。若い果実は食用になる。
まれに白花も見られ、シロバナヤハズエンドウという。小葉が細く先がとがるものはホソバヤハズエンドウという。
花期:3-6月
分布:本・四・九・沖
撮影:2008.4.28 山梨県都留市
ヤハズエンドウ-2
細葉というほど細くないが、葉先がくぼまず、刺状にとがっているものはよく見られる。これはホソバヤハズエンドウなのかはよくわからない。
2015.4.16 横浜市中区

ヤハズエンドウ果実
ヤハズエンドウの豆果。 2016.4.20 神奈川県三浦市

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