ヤマハギ

ヤマハギ(マメ科)[山萩]

名は山に生えるハギの意で、ハギとしては山野でもっとも普通に見られ、ハギといえば本種を指すことも多い。「ハギ」の名は、毎年株元から新しい芽が出てくることから、生え芽(はえき)→ハギに転じたとする説がある。また、箒に用いられていたことから掃きに由来するとする説もある。
秋の七草のひとつで、日本人には古くから愛され、万葉集には130首以上詠まれている。
日当たりのよい山野の草地や林縁にふつうに生える落葉半低木で、株立ちして枝を広げ、高さ0.5-2mになるが、ミヤギノハギのように枝が大きく枝垂れることはない。樹皮は灰褐色で冬に小枝は枯れ、春に新枝が伸びる。
葉は柄があって互生し、長さ3-15cmの3出複葉。頂小葉はやや大きく、長さ1.5-4cm、幅1-2.5cmの広楕円形~広卵形で全縁、基部はくさび形で先はふつう円いがややとがり気味のものもある。表面は無毛または若いときの短毛がまばらに残り、裏面は伏毛があり白色を帯びる。
枝先の葉腋から基部の葉より長く総状花序を出し、紅紫色の蝶形花を2個ずつ対につける。花は長さ1.2-1.7cm。萼は4裂し、裂片は細い3角形で円頭または鋭頭で筒部と同長または短く、3脈が目立つ。小苞は狭卵形。
豆果は長さ5-7mm、幅4-5mmの倒卵形~ほぼ円形の扁平な節果。1個の小節果からなり、中に1個の種子を入れ、熟しても裂開しない。
花後に根茎を掘り、日干ししたものを煎服すると女性のめまいやのぼせに効果があるという。
白色の花をつけるものはシロバナヤマハギという。愛知県と熊本県の岩地に生えるクロバナキハギは暗赤紫色の花をつける。
マルバハギは花序が短くて葉の外に伸びず、しばしば小葉の先がくぼみ、萼の裂片の先が針状に鋭くとがることなどで区別でき、小葉の円さでは区別できない。
花期:7-10月
分布:北・本・四・九
撮影:2013.8.25 岩手県八幡平市
ヤマハギ-2
2004.8.1 岩手県山形村

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