ヤナギタデ

ヤナギタデ(タデ科)[柳蓼]

葉が細く、柳に似ていることからこの名がある。別名をホンタデとかマタデといい、葉に辛みがあって食用になることからの命名。
刺身のつまや蓼酢に用いられ、普通はヤナギタデの栽培品種が使われ、刺身に付き物の芽蓼には、茎葉の赤いムラサキタデなどが、鮎の塩焼きに欠かせない蓼酢には緑色のアオタデなどが使われる。防御のための辛さなのに、「蓼食う虫」だけでなく人間にも好かれるとはタデも想定外だったろう。なお、「蓼食う虫も好き好き」の蓼は本種のことで、タデハムシは本種を食草としている。
水辺や湿地、田のあぜなどに生える1年草で、茎は無毛で直立、ときに基部が地をはい、よく枝を分け高さ30-60cmになる。葉に八の字状の黒斑はない。葉や花序の形状や色には変化が多い。
葉は互生し葉柄は短く、葉身は長さ3-12cm、幅1-3cmの披針形~長卵形で全縁、両端はとがり、無毛または中脈と縁に短毛がある。両面に透明な小腺点があり、葉をかむとヒリヒリとした辛みがあるが加熱するとなくなる。托葉鞘は茶褐色の筒状で膜質、短い縁毛がある。
茎頂や葉腋から長さ5-10cmの細長い総状花序を出し、ややまばらに花をつけ先は弓状に垂れる。花は紅色を帯びた白色。萼は長さ2.5-4mmで4-5裂し、黄緑色で先は紅色を帯び、透明な腺点が密にある。雄しべは6個で花糸は糸状。
果実は長さ2.5-3.5mmのレンズ形で卵形~卵円形の痩果。暗褐色で光沢はなく、点状の隆起がある。
ボントクタデはよく似ているが、花はヤナギタデよりさらにまばらにつき、葉に辛味がない。
花期:7-10月
分布:日本全土
撮影:2002.9.16 青森県三沢市

イヌタデに戻る  ボントクタデに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。