ヨモギ

ヨモギ(キク科)[蓬]

名の由来は諸説あり、四方に広がるので四方草(よもぎ)という説、お灸するとよく燃えるので善燃草(よもき)という説、よく萌え出るので善萌草(よもぎ)などがあるが定説はない。
道端や山野にふつうに生える多年草。北海道や南西諸島にも生えているが、それは本来の分布ではなく人為的なものだという。
茎は有毛で硬く叢生し、高さ0.5-1.2mになり、地下茎を伸ばして新苗を出す。
ロゼット状の根生葉や下部の葉は花時にはない。茎の中部の葉は互生し、基部に仮托葉とよばれる小葉片が2個あり、表面は緑色で裏面は綿毛を密生して灰白色、長さ6-12cm、幅4-8cmの楕円形で羽状に中~深裂し、裂片は2-4対、縁に鋸歯がある。
頭花は大きな円錐花序に多数が下向きにつく淡褐色の風媒花。総苞は長さ2.5-3.5mm、幅1.5mmの長楕円状鐘形、総苞片は4列で外片は短く、縁は乾膜質。頭花は全て筒状花からなり、周りに雌性花、中心に多数の両性花があり、いずれも結実する。花粉症の原因植物のひとつ。
痩果は長さ1.5mm、種子は茶褐色で長さ約1mm。
早春は摘み草として利用され、草餅に入れるのでモチグサともいわれている。お浸しや汁の実、天ぷら、よもぎ飯、よもぎ茶などに利用する。葉を乾燥したものを漢方で艾葉(がいよう)とよび、煎じて健胃、下痢止めにする。あせもや湿疹には冷湿布する。浴湯料としては神経痛、リュウマチ、肩こり、腰痛などに効く。民間では生葉をもんで汁を虫の刺し傷や切り傷につける。昔は葉を潰して水中メガネの曇り止めとした。
特有の香気があることから古くから邪気を払うために用いられてきた植物で、弥生の節句にはヨモギの草餅を食べ、端午の節句にはショウブとともに軒に挿したり、浴槽に浮かべたりすることは今でも行われている。
山地や北日本(近畿以北)には大型で葉柄に仮托葉がなく、葉の長さが20cmほどになるオオヨモギが生える。ヨモギの葉裏のクモ毛だけを集めて乾燥させ、お灸に使うモグサはもともとはヨモギから採っていたのかもしれないが、現在ではオオヨモギがほとんどだと聞いたことがある。
花期:9-10月
分布:日本全土
撮影:2014.10.29 横浜市中区

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