ユキミバナ

ユキミバナ(キツネノマゴ科)[雪見花]

名は雪が降る頃でも見られることからついたもの。スズムシバナの茎が地をはうものをいい、従来スズムシバナが多雪により矮化した同種内の一型と考えられてきたが、1993年に新種として発表された。種小名のwakasanaは自生地「若狭の」の意。キツネノマゴ科であるが、キツネノマゴとは別属のイセハナビ属で、キツネノマゴとは全く似ていないので初見では何科の花なのか容易に思いつかなかった。
山地の林内や林縁に生える多年草で、根茎から数本の茎を出してまばらに分枝しながら匍匐し、節から出根して広がる。茎は鈍い4稜があって紫色を帯び、白色の開出毛が密生する。
葉は長さ5mmほどの柄があって対生し、常緑で長さ1-2.5cm、幅1-1.5cmの広卵形で縁に鈍鋸歯があり、基部は広いくさび形で先はややとがる。表面と裏面脈上に細毛がある。
枝先や上部の葉腋にに淡青紫色の花を数個ずつつける。苞は葉状で脱落しない。萼は長さ0.5-1cmで5裂する。花冠は長さ2.5-3.5cmの筒状で、しだいに曲がりながら膨らみ、先は5裂して広がる。花冠裂片はしばしば浅くへこむ。花冠外面上方に軟毛があり、筒部には白色の網目模様がある。雄しべは4個でうち2個が長い。葯は白色。柱頭は2浅裂。花は朝に開いて午後にはしおれて散る一日花だが、花期は長く、8月下旬から11月下旬までポツリポツリ咲き続ける。
果実は先端に長毛がある蒴果。種子は広楕円形。
近畿地方以西に分布するスズムシバナは、茎は節を除き無毛で直立し、葉は冬に枯れる。花冠はユキミバナよりやや大きい。
花期:8-11月
分布:本(福井・滋賀県)
撮影:2015.11.22 京都府左京区(植栽)
ユキミバナの花
茎は著しい開出毛が生える。花冠には白色の網目模様がある。 2015.11.22 京都府左京区


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